ADB総裁「融資の質とスピードを両立」
中国が主導するAIIB(=アジアインフラ投資銀行)が求心力を増す中、ADB(=アジア開発銀行)の中尾武彦総裁は、融資の質とスピードを両立させる姿勢を強調した。
アゼルバイジャンで開かれているアジア開発銀行の年次総会で演説した中尾総裁は、2017年に融資枠を現在の1.5倍に拡大し、手続きも迅速化するなどと表明した。
中尾総裁「迅速に動く必要がある。しかしプロジェクトの質は損なわない」
AIIBの事実上のトップも出席する中、中尾総裁は融資のスピードと質を両立させる姿勢を強調した。
一方、麻生財務相も「日本として質を重視したインフラ投資を拡充する」と表明。AIIBが求心力を増す中、日本と中国の主導権をめぐる駆け引きが続いている。