ADB総会へ 麻生財務相が現地へ出発
アゼルバイジャンの首都バクーで開かれるADB(=アジア開発銀行)の総会に出席するため、麻生財務相が1日、羽田空港を出発した。
ADBは1966年にアジアのインフラ整備などを目的に日本が主導して設立され、日本が最大の出資国。しかし、加盟国から「審査に時間がかかる」といった課題が指摘されている。こうした中、中国主導のAIIB(=アジアインフラ投資銀行)の創設メンバーに57か国が名乗りをあげ、ADBも自己改革を迫られている。
今月3日から始まるADBの年次総会に出席する麻生財務相は今回の総会で、理事会が行っている審査の権限を各国の事務所に委譲することで審査の時間を短縮することや、複数ある財源の一部を一本化することなどで融資額を増やす改革案を示す方針。
また、政府は今後、ADBと日本の開発援助機関であるJICA(=国際協力機構)やJBIC(=国際協力銀行)が協力して民間資金を活用し、アジアでのインフラ投資を拡大できる仕組みを検討中で今月中にまとめる方針。