ブラッター氏辞任表明“影響なし”司法当局
収賄事件に揺れるFIFA(=国際サッカー連盟)のブラッター会長が2日、辞任する考えを表明した。ブラッター氏は先月末に再選されたばかりだった。
ブラッター氏は辞意表明に至った理由について、「会長職とFIFAとサッカーにささげてきた40年について熟慮した」などと説明した。
FIFAをめぐっては、国際大会の放映権などに関連し元副会長ら9人が企業から巨額の賄賂を受け取っていたなどとして、アメリカの司法当局に起訴されていた。ブラッター会長に対しては、その責任を問う声が上がっていたほか、ブラッター氏自身の汚職への関与を疑う声も根強くあったが、会見では事件についての言及はなかった。
先月末の会長選で5選を果たしてからわずか4日での突然の辞任表明となったが、アメリカの司法当局は「ノーコメント」としている。また、捜査を進めるスイスの司法当局は「ブラッター氏は捜査対象になっていない。捜査への影響はまったくない」との声明を出した。