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W杯南ア開催、票集計で不正操作~英紙報道

2015年6月9日 6:26

 FIFA(=国際サッカー連盟)の汚職事件で、イギリスの新聞は7日、2010年のワールドカップの開催地を決める投票の際、集計で不正が行われ南アフリカに決まった疑いがあると報じた。

 これはイギリスの新聞「サンデータイムズ」が7日、開催地決定の投票に参加したボツワナの元FIFA理事に隠し撮りで取材した話として報じたもの。それによると、元理事は投票が行われた後、理事24人全員の投票先を確認。「何人かは正直に答えなかったかもしれない」としながらも、「モロッコが2票差で勝っていた」と語っていた。公表された投票結果は南アフリカ14票、モロッコが10票だったが、元理事は「別室での集計作業で意図的に数え間違えられた」としている。

 元理事は、南アフリカ側とモロッコ側双方からFIFAのジャック・ワーナー元副会長に賄賂があったとも話しており、サンデータイムズは「この内容を5年前にFIFAに伝えたが、調査が行われなかった」と批判している。