ガザ地区の病院で爆発…専門家「イスラエル以外の世論が割れる」 “ミサイル”取材中にも…
アメリカのバイデン大統領は18日、イスラエルに到着し、ネタニヤフ首相と軍事支援や人道支援などについて会談を行いました。「病院爆発はイスラエルによるものではないようだ」とも述べました。
一方、バイデン大統領は、パレスチナ自治政府のアッバス議長らともヨルダンで会談を行う予定でしたが、これが急きょ延期になりました。ホワイトハウス高官は、爆発でアッバス氏がパレスチナ自治区に戻る必要があったためだとしています。
中東情勢に詳しい専門家は、爆発が今後の情勢に影響すると指摘しています。
慶応義塾大学 田中浩一郎教授
「イスラエル以外の世論が割れる。ガザ地区への地上侵攻に向けての正当性が高まるのか、全くの暴挙として非難されるべきと糾弾に向かうのか変わってくる」
ロイター通信によると、多くの民間人が犠牲になったことを受け、世界各地で抗議デモが発生。中東諸国だけでなく、アメリカ・カナダ・ドイツなどといった欧米諸国でも起きているということです。
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ガザ地区では病院だけでなく、いたるところで爆発が起きています。それは、イスラエルでも同様です。
NNNイスラエル・鈴木あづさ
「取材をするにも常に(走って)15秒圏内にシェルターがあることを確認します」
ガザ地区から1キロほどのスデロットで安全を確保しつつ取材をしていると、突然避難が必要な事態に遭遇しました。
NNNイスラエル・鈴木あづさ
「今シェルターのなかに避難しました。上空をロケット(ミサイル)が飛んだ音がしました。この場所では15秒しか避難する時間がないので…」
「今、爆発音がしました。至近距離だったと思われます」
避難していた時、私たちの頭上をミサイルが通りすぎていたのです。地元自治体は2発のミサイルが街に着弾したとして写真を公開しています。
そして、ハマスによって少なくとも50人が殺害された集落、クファールアザを取材しました。
NNNイスラエル・鈴木あづさ
「若い人が住んでいたアパートだということですがハマスが攻撃をし、銃撃の後、激しく燃やされました。止めてあった車もすべて銃撃されたり、燃やされたりしているのがわかります」
取材中にも突然…
NNNイスラエル・鈴木あづさ
「今、大きな砲撃音がしました」
広報官
「(イスラエル軍が)攻撃した音だ」
ガザ地区の方角を見ると、黒い煙があがっていました。双方の攻撃の応酬は続いています。
(10月18日放送『news zero』より)