北京の日本人学校 12月13日はオンライン授業に切り替えへ 「南京事件」から87年
北京にある日本人学校は、「南京事件」から87年となる来月13日の登校を中止し、オンライン授業に切り替えることを明らかにしました。中国各地で無差別な襲撃事件が頻発していることなどを受けた対応だということです。
来月13日は、旧日本軍が多数の中国人を殺害したとされる「南京事件」から87年にあたります。
こうした日は、反日感情が高まりやすい「国家哀悼日」ということから、北京にある日本人学校は当日の登校をとりやめ、オンライン授業に切り替えるとしました。『児童や生徒の安全を守りながら、授業日数を確保するため』ということです。
この日は、上海の日本人学校でもオンライン授業で対応することがすでに明らかになっています。
中国ではことし9月18日、広東省深セン市で日本人学校の男子児童が刃物で刺され死亡する事件が起きていて、この日は「満州事変」の発端となった事件から93年だったこともあり、現地の日本人社会では「日本人が狙われたのではないか」などの不安が広がっていました。
このほか、11日には広東省珠海市で暴走した車が大勢の人をはね35人が死亡するなど無差別の殺傷事件が各地で相次いでいて、現地大使館は注意をよびかけています。