プーチン政権を批判し毒殺未遂にも遭ったロシアの野党指導者・ナワリヌイ氏に対し、ロシアの裁判所は22日、法廷侮辱などの罪で禁錮9年を言い渡しました。

ナワリヌイ氏は去年、禁錮2年6か月の判決を受け服役中ですが、今回の禁錮9年の判決で刑期が大幅に伸びることになります。

プーチン政権批判の急先鋒であるナワリヌイ氏は、ウクライナへの軍事侵攻後、SNSを通して反戦デモへの参加を呼びかけてきました。

ナワリヌイ氏は、判決後も自身のインスタグラムでプーチン政権を「戦争犯罪者」と非難しています。

一方、ロシア政府は政権批判をする人物への締め付けを強めていて、22日の判決後にはナワリヌイ氏の弁護士らが治安当局に一時拘束されたということです。

今回の判決に対し、アメリカ国務省のプライス報道官は、「常軌を逸した刑期だ」と非難する声明を発表し、無条件での即時釈放を求めました。