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ウクライナ副首相「製鉄所からすべての女性と子ども、高齢者が避難」

2022年5月8日 7:10

ロシア軍に包囲され多くの民間人が取り残されていたウクライナ南東部・マリウポリの製鉄所からすべての女性と子ども、高齢者が避難したとウクライナの副首相が7日、明らかにしました。

ウクライナでは7日もロシア軍の攻撃が続き、南部の要衝・オデーサではミサイル6発が着弾して黒煙が上がりました。

また、首都・キーウや西部なども含むウクライナのほぼ全域に空襲警報が出されるなど、緊迫した状態が続いています。

こうした中、ウクライナのベレシュチュク副首相は7日、南東部・マリウポリのアゾフスタリ製鉄所から「すべての女性と子ども、高齢者を避難させた」と明らかにしました。

ロシア国防省も7日、5日からの3日間で51人が救出され、製鉄所から民間人を避難させる活動は完了したと発表しています。

ロイター通信によりますと、ウクライナのゼレンスキー大統領は7日、製鉄所からこれまでに300人以上の民間人が救出され、現在、第2段階として、負傷者や医療関係者らの救出を準備していると明らかにしました。

一方、9日の「戦勝記念日」までに大きな戦果がほしいロシアが、民間人の避難を受けて、今後、製鉄所に激しい攻撃を加える可能性があります。

7日には首都・モスクワで「戦勝記念日」に向けた軍事パレードの予行演習が行われましたが、今年はウクライナで戦うロシア軍への支持を意味する「Z」を描く編隊飛行も計画されています。

市民「偉大な勝利の日を祝えて光栄です。私たちは勝ちます」

当日はプーチン大統領が演説する予定で、ウクライナ侵攻についてどのように言及するか注目されます。