製鉄所の攻撃再開…リビウでもミサイル攻撃
ロシア軍がウクライナ南東部マリウポリの製鉄所への攻撃を再開しました。3日には製鉄所から避難した市民らが目的地に到着しましたが、さらなる避難が実現するかは不透明です。
マリウポリから避難した人を乗せたバスが3日、南部のザポリージャに到着しました。国連などによりますと、到着したのはアゾフスタリ製鉄所から避難した人や近隣で合流した人など、127人だということです。
避難した人「私は以前に戻りたいのです。ただそれはもう無理だとわかっています。私は家族の新しい章を開き、私の人生の新しいページを書き始めないといけません」
一方、ロシア軍は製鉄所への攻撃を再開しました。ロシア国防省は、ウクライナ側の部隊が避難に伴う一時停戦を利用し、攻撃の準備を進めたためと主張しています。
ウクライナの副首相は製鉄所に今も数百人がいると話していますが、今後、さらなる避難が実現するかは不透明です。
ゼレンスキー大統領「ロシア軍が合意を守っていない。アゾフスタリに大規模な攻撃を続けている」
こうした中、西部リビウ州でも大きな爆発がありました。リビウ市長によりますとミサイル攻撃で少なくとも2人がケガをしました。
ロイター通信によりますと、東部ドネツク州でもロシア軍の攻撃があり、21人が死亡、27人がケガをしたということです。
こうした中、イギリスのジョンソン首相はウクライナの議会でオンライン演説を行い、無人偵察機の提供など500億円相当の追加支援を行うと表明しました。