国連安保理 人道支援スタッフらへの攻撃を強く非難、保護求める決議採択
パレスチナ自治区ガザ地区で、人道支援に携わるスタッフの犠牲が相次ぐ中、国連の安全保障理事会は24日、人道支援スタッフらへの攻撃を強く非難し、保護を求める決議を採択しました。
国連によりますと、イスラエルの攻撃が続くガザ地区では、去年10月の戦闘開始から人道支援に携わるスタッフ264人が死亡し、そのうち193人は国連職員だったということです。
こうした中、国連の安全保障理事会は24日、スイスが提案した人道支援スタッフらへの攻撃を強く非難し、保護を求める決議を14か国の賛成により採択しました。
決議では、グテーレス事務総長に対し、人道支援スタッフらへの攻撃を防止し、保護を強化する措置に関する勧告を6か月以内に出すよう求めています。
唯一、棄権したロシアは、「アメリカがイスラエルへの軍事支援をやめれば犠牲者は出なくなる」と述べるなど、アメリカを非難しました。