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さらなる崩落も懸念…バンコクで建設中の高速道路 約100メートル崩落の瞬間 原因は?

2023年7月12日 6:15
さらなる崩落も懸念…バンコクで建設中の高速道路 約100メートル崩落の瞬間 原因は?

タイ・バンコクで10日、建設中の高速道路の一部が崩落する瞬間をカメラが捉えました。地元当局などによると、この事故で工事関係者2人が死亡、15人がケガをしたということです。完成予想図には、かなりの高さに高速道路があるように描かれていました。現場ではさらなる崩落のおそれもあるということで、警察などが状況の確認を進めています。

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10日、タイの首都バンコクで起きた大規模な崩落事故。カメラが、その瞬間を捉えていました。建設中の高速道路が、ごう音とともに崩れ落ちていきます。

事故現場では「まだ危険です。子供を近づかせないで!」という声が飛び、車はコンクリートの下敷きになり、作業着姿で横たわり手当てを受ける人もいました。夜になり暗くなっても混乱が続く現場には、バンコク都知事も駆けつけました。

バンコク都知事
「まだ被害の全容がわかっていません。もし親戚や知人で行方不明の方がいれば、連絡をお願いします」

地元当局などによると、この事故で工事関係者2人が死亡、15人がケガをしたということです。

目撃者
「何の前触れもなく青天の霹靂でした。全てが一瞬で崩れ落ちました」

当時、行われていたのは全長2.2キロにわたる高速道路の建設です。事故はガソリンスタンド付近で起き、地元メディアによると約100メートルにわたり崩落しました。

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完成予想図には、高速道路はかなりの高さがあるものとして描かれていました。それが、事故後には…

記者
「現場では、巨大な鉄骨が広範囲にわたって倒壊しています。さらに高速道路の先のコンクリートが真っ二つに折れています」

完成予想図と比較すると、崩落した場所には道路の脚となる部分だけが残っていました。

ではなぜ、事故は起きたのでしょうか。原因の一つとみられるのが、現場に複数あるクレーンです。地元メディアによると、4車線の高速道路の高架部分をつり上げていたクレーンが横転し、事故が起きたということです。

現場ではさらなる崩落のおそれもあり、警察などが状況の確認を進めています。