反体制派指導者・ナワリヌイ氏死去 ロシア国内でも追悼の動き広がる
ロシアの反体制派指導者、ナワリヌイ氏が16日、死亡したと発表されたことを受け、ロシア国内でも追悼の動きが広がっています。
ナワリヌイ氏はロシアの元野党の指導者で、プーチン政権批判の急先鋒として知られています。
ロシア刑務局は16日、服役中のナワリヌイ氏が散歩の後に気分が悪くなって意識を失い、死亡したと発表しました。
これを受けてモスクワでは16日夜、警察が警戒する中、かつて政治的抑圧を受けた人たちを象徴する場所に花を手にした市民が集まり、追悼しました。
集まった市民「これで全部終わってしまうのかな」「ロシアでモノを言える人が亡くなってしまうのは残念です」
こうした動きは、ロシア各地で一斉に起こり、人権団体によりますと、100人以上が拘束されたということです。
バイデン大統領「ナワリヌイ氏の死の責任はプーチンにある」
アメリカのバイデン大統領はナワリヌイ氏が死亡した経緯について、「何が起きたのか正確にはわからない」としつつも、「プーチンらがやった結果であることに疑いの余地はない」と述べ厳しく非難しました。
ナワリヌイ氏の妻・ユリア氏は、「もし死亡が事実ならば、プーチン大統領は近いうちにその責任を追及されるだろう」と述べ、国際社会に対し、団結して闘うことを呼びかけました。