ドイツで２０日、中東の衛星テレビ局アルジャジーラの記者が拘束された。拘束はエジプト政府の要請に基づいてのものだが、解放を求めるデモも起きている。

　アルジャジーラの記者、アフメド・マンスール氏は２０日、ベルリンの空港で身柄を拘束された。ドイツの検察当局はエジプト政府からの要請に基づくものだとしている。エジプトのシシ政権は民主化デモ「アラブの春」で、弁護士を拷問したとしてマンスール氏に対して去年、禁錮１５年の実刑判決を言い渡している。現在ドイツの裁判所が身柄の引き渡しを検討しているが、ベルリンでは解放を求めるデモが行われた。

　シシ政権はこれまでもアルジャジーラが、敵対するイスラム組織「ムスリム同胞団」に肩入れしているとして、記者を拘束している。