中国株価急落 上海と深セン半数が取引停止
中国の株式市場で株価の急落が続いている。上海では8日も一時8%以上、下落し、上場企業の半数近くが取引を停止する異常事態になっている。
上海市場では8日も取引開始直後から売り注文が相次ぎ、全体の値動きを示す総合指数は一時8%以上、下落した。地元メディアによると、上海と深セン(「土」へんに「川」)の市場では上場企業の半数近くが取引を停止する事態になっている。
上海市場では、去年7月に外国人投資家が間接的に株式を売買できるようになり、中国政府の金融緩和もあって株価が高騰した。しかし、先月中旬に当局が個人投資家の投資規制を強化してから値を下げはじめ、ここ3週間で約30%、急落している。
事態を重く見た中国人民銀行は「市場の動向を注視し、金融リスクが発生しないよう最低限のラインを守る」という声明を発表した。市場の動揺をおさえる意図がある。