油井さん父「火星行くと言ってた少年が…」
宇宙飛行士の油井亀美也さんが乗ったロシアの宇宙船「ソユーズ」は日本時間23日午前6時過ぎ、カザフスタンのバイコヌール宇宙基地から無事、打ち上げられた。国際宇宙ステーション(=ISS)とのドッキングにむけ、飛行を続けている。
油井さんが乗った宇宙船ソユーズは日本時間23日午前6時2分、予定通り打ち上げられた。地上では父親(78)ら家族が見守った。
油井さんの父親「『20年後に火星に行ってる』なんて言っていた少年が、本当に宇宙に行ってしまいました。スーパーマンになっちゃったと感激しました。(息子を)尊敬します。無事に打ち上がっていったんだとほっとしました」
JAXA(=宇宙航空研究開発機構)によると、ソユーズは電気を供給するための太陽電池パネルの一部が開けない状態になっているということだが、飛行の安全性に問題はなく、正午前に国際宇宙ステーションとドッキングし、地上と交信を行う予定。油井さんは、約5か月間、国際宇宙ステーションに滞在し、宇宙の謎のひとつ「暗黒物質」の検出を目指す測定機器の設置やさまざまな実験を行うほか、ロボットアームを操作して日本の無人補給機、「こうのとり」をドッキングさせる任務を担当することになっている。