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ASEAN外相会議“南シナ海”巡り隔たり

2015年8月5日 6:36
ASEAN外相会議“南シナ海”巡り隔たり

 ASEAN(=東南アジア諸国連合)の外相会議が4日、マレーシアで行われた。中国が急ピッチで埋め立てを進める南シナ海問題への対応が最大の焦点だが、加盟国の意見の隔たりは大きいようだ。

 南シナ海をめぐり、中国と島の領有権を争っているベトナムのファム・ビン・ミン外相は会議終了後、「懸念はいまだ残っている。深刻なものだ」と述べ、中国との溝が埋まっていないことを明らかにした。

 ただ、中国に配慮をみせる国もあり、ASEANとしての対応は一枚岩ではない。共同声明の草案では、去年盛り込まれた「深刻な懸念」という表現から「深刻な」という言葉が削除され、声明で中国にどの程度強い対応を打ち出せるかは不透明。

 一方、中国の王毅外相は、対立があることを認めた上で、「当事者同士の対話による解決」をめざす考えを強調した。王毅外相は5日、南シナ海の埋め立てをやめるよう求めているアメリカのケリー国務長官と会談を行う予定で、それを前にけん制した形。