今年３月、俳優のハリソン・フォードさんが操縦する小型機が不時着した事故で、アメリカの運輸当局は、燃料を空気と混ぜる装置に不具合があり、エンジンが出力を失ったという調査結果を公表した。

　この事故は今年３月、カリフォルニア州でハリソン・フォードさんが操縦する小型機が離陸直後、ゴルフ場に不時着したもの。この小型機は第二次世界大戦中につくられたプロペラ機で、１７年前に復元されたものだった。

　ＮＴＳＢ（＝アメリカ国家運輸安全委員会）が６日公表した報告書によると、燃料を空気と混ぜるキャブレターという装置が緩んで正しく混合できなくなり、エンジンに多くの燃料が行き過ぎて出力を失ったと結論付けている。また、報告書では、キャブレターの点検方法が整備マニュアルに書かれておらず、キャブレターを点検した記録がなかったことを明らかにした。