北が韓国に砲撃 韓国も数十発撃ち返す
北朝鮮と韓国の間で砲撃戦があった。北朝鮮は20日午後、ロケット砲と推定される砲弾を韓国に向けて発射、韓国軍は155ミリ砲数十発を撃ち返した。北朝鮮が韓国に向けて砲撃するのは、2010年の延坪島砲撃事件以来で、軍事境界線近くの住民に対して退避要請が出されるなど緊張が高まっている。
韓国軍は、北朝鮮の地雷によって兵士2人が重傷を負った事件への報復として11年ぶりに拡声器を使った放送を再開したが、北朝鮮はこれに強く反発。15日には「拡声器の撤去に応じない場合、軍事行動を始める」と韓国を威嚇していた。
ただ、17日からはアメリカ軍と韓国軍の合同演習が始まっていて、この期間に挑発を行えば軍事的な緊張が高まることから北朝鮮が実際に行動に移す可能性は低いとの見方もあった。
今回の砲撃戦で南北関係の一層の冷え込みは避けられない見通し。