ノーベル物理学賞に東大・梶田隆章教授ら
今年のノーベル物理学賞が日本時間6日午後7時前に発表され、東京大学の梶田隆章教授ら2人の受賞が決まった。5日のノーベル生理学・医学賞の大村智特別栄誉教授に続き、日本のノーベル賞受賞者は24人目となる。
ノーベル物理学賞に選ばれたのは、東京大学・宇宙線研究所所長の梶田隆章教授と、カナダ人でクイーンズ大学のアーサー・マクドナルド名誉教授。
梶田教授らは、素粒子の一種であるニュートリノの振動を発見することで、ニュートリノに質量があることを証明した。スウェーデン王立科学アカデミーは選考理由について、「『素粒子に質量がある』と証明したのは、われわれの概念を覆す世紀の発見だ」としている。
梶田教授は埼玉県生まれの56歳。東京大学の大学院時代からニュートリノの研究施設「カミオカンデ」のプロジェクトに参画していた。5日は北里大学の大村智特別栄誉教授がノーベル生理学・医学賞に選ばれており、これで日本のノーベル賞受賞者は24人目。また、物理学賞は去年も青色発光ダイオードの開発で日本人3人が受賞していて、連続受賞となる。
受賞の知らせを受けた後、取材に応じた梶田教授は、「(受賞は)本当に驚きで信じられません」と話した。