ノーベル物理学賞に東京大学の梶田隆章氏
今年のノーベル物理学賞に、素粒子の一種であるニュートリノに質量があることを発見した東京大学・宇宙線研究所所長の梶田隆章教授が選ばれた。
梶田隆章教授は埼玉県生まれの56歳。東大の大学院時代から素粒子の一種であるニュートリノの研究施設「カミオカンデ」のプロジェクトに参画し、宇宙線と大気の衝突反応で生み出される大気ニュートリノを観測。ニュートリノの質量がゼロではないことを発見した。2008年に東大の宇宙線研究所の所長に就任した。
日本の物理学賞受賞は、去年、名城大学の赤崎勇終身教授、名古屋大学の天野浩教授、カリフォルニア大学の中村修二教授の3人が受賞したのに続いて2年連続で、これで日本のノーベル賞受賞者は24人になった。
授賞式は12月、ストックホルムで行われる予定。