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“領海”海域に米艦船 中国が対抗措置

2015年10月27日 21:48
“領海”海域に米艦船 中国が対抗措置

 中国が南シナ海で埋め立てを進めている問題で、これを認めない立場のアメリカが27日、人工の島から12カイリ以内の海域に海軍の軍艦を派遣した。

 ロイター通信が国防当局者の話として伝えたところによると、アメリカはイージス艦「ラッセン」を、南沙諸島のスビ礁とミスチーフ礁の付近に派遣したという。中国は、この海域を自国の領海だと主張しており、アメリカとしてはこれを認めない姿勢を印象づける狙い。

 これに対し中国外務省の報道官は、アメリカ海軍の軍艦が航行したことを認めるとともに「関係部門が法に基づき監視、追尾、警告した」と対抗措置を取ったことを明らかにした。その上で、さらなる手段を取る可能性を示唆した。

 「(脅威が)対応せざるを得ないほどになれば、対応する時期、方法は中国の意思で決める」-中国外務省は、航行と飛行の自由の名目で中国の主権と安全と利益を損なうことに強く反対すると非難し、挑発に対しては「断固対応する」としている。