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中国「領海」海域に米艦船 中国が強く批判

2015年10月27日 19:37
中国「領海」海域に米艦船 中国が強く批判

 中国が南シナ海で埋め立てを進めている問題で、これを認めない立場のアメリカが27日、人工の島から12カイリ以内の海域に海軍の艦船を派遣したとロイター通信が伝えた。

 ロイター通信が国防当局者の話として伝えたところによると、アメリカ海軍のイージス艦「ラッセン」が、南沙諸島のスビ礁とミスチーフ礁の付近で哨戒活動を始めたという。

 現場は中国が岩礁を埋め立てて作った人工の島から12カイリ以内で、中国が「領海だ」と主張している海域。アメリカとしては、中国の主張を認めず、航行の自由を守る姿勢を国際社会に強く印象づける狙い。

 これに対し、中国外務省報道官は談話を発表し、「法によりアメリカ軍の艦船を監視、追跡し、警告した」とした上で、「アメリカ側の行為は中国の主権と安全、利益を脅かし、地域の平和と安定を損なう」と強く批判。アメリカ側に「強い不満と断固とした反対」を表明した。