米海軍が南沙諸島海域に艦船派遣か
中国が南シナ海で岩礁を埋め立てて周辺を自らの領海だと主張している海域に、アメリカが海軍の艦船を送り込もうとしていることが明らかになった。
中国は、フィリピンなどと領有権を争う南シナ海の南沙諸島で岩礁を埋め立て、港や滑走路などを建設し、人工島から12カイリ以内は自らの領海だと主張している。8日付のアメリカ海軍関係者向けの新聞「ネイビー・タイムズ」は軍の高官の話として、この12カイリ以内の海域に、アメリカ海軍が数日以内にも艦船を送り込む可能性があると伝えた。
中国の領海ではなく自由に航行できる海域だと示すためのもので、現在、オバマ政権による最終的な作戦の承認を待っているところだという。
これに対し、中国外務省の報道官は9日、「南シナ海の平和と安定を守るため、関係各国が建設的役割を果たすよう望む。いかなる国も航行と飛行の自由を理由に中国の南沙群島の領海と領空を侵すことは認めない」と述べ、アメリカを強くけん制した。