APEC 首脳宣言の草案に“テロ対策”
安倍首相も参加するAPEC(=アジア太平洋経済協力会議)の首脳会議がフィリピンで開かれている。NNNが入手した首脳宣言の草案では、パリの同時多発テロ事件を受けてテロ対策が大きなテーマとなっている。マニラから今村健太郎記者が報告する。
日本時間19日午前に始まった会議。APECは本来、加盟国の経済成長を議論するのだが、むしろテロとどう向き合うかが注目されている。
19日午後には、首脳宣言が発表される予定だが、NNNが入手した草案ではパリの同時多発テロを念頭に、「テロは自由で開かれた経済活動を脅かす」などとして、すべてのテロを強い口調で非難している。
その上で、テロ組織の資金源を絶つための金融システム作りなどを一致して実現するとしている。
一方、中国が急ピッチで埋め立てを進める南シナ海問題は、草案には盛り込まれておらず、この問題が議論されるかも焦点。