テロ対策が焦点 G20首脳会議開幕へ
世界20の国と地域の首脳が一堂に会するG20首脳会議は15日、トルコで行われる。フランス・パリの同時多発テロを受け、テロ対策が主な議題となる見通し。
会場の周辺は数キロ四方にわたって封鎖されている。エリア内の移動は主催者側が用意したバスでのみ許され、徒歩での移動すら認められない、厳戒態勢が敷かれている。
会議を前に、安倍首相やアメリカのオバマ大統領など、各国首脳が続々と現地入りした。フランスのオランド大統領はパリのテロを受け欠席する。
議長国トルコのエルドアン大統領は開幕前の14日、「テロに対する各国の協力体制が必要になった」と述べ、改めてテロ対策を主な議題として取り上げる方針を示した。
あらゆる問題の根源ともいえるシリア情勢については、前日に関係国の外相らが協議し、1年半以内の選挙を目指すことなどで合意したが、最大の焦点であるアサド政権の処遇をめぐり、アメリカとロシアが鋭く対立している。
今回、オバマ大統領とプーチン大統領の公式な会談はセットされていないが、前日の合意内容をもとに直接言葉を交わす機会があるのか注目される。
当面の国際情勢を左右しかねないG20首脳会議は、日本時間15日午後7時から始まる。