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米露首脳会談 アサド政権処遇で溝埋まらず

2015年9月29日 12:55
米露首脳会談 アサド政権処遇で溝埋まらず

 アメリカ・ニューヨークで28日、米露首脳会談が行われた。内戦が続くシリア情勢などが話し合われたが、アサド政権の処遇をめぐる双方の主張の溝は埋まらなかった。

 会談は去年11月に短時間話しあって以来で、予定を上回る1時間半以上に及んだ。両国の対立が深まるシリア情勢をめぐっては、オバマ大統領が「アサド大統領が実権を握るシリアに安定はない」と退陣を求めた一方、アサド政権を擁護するプーチン大統領はこれに反対し、主張の溝は埋まらなかった。

 一方、アメリカはロシアがアサド政権のために軍事的な支援を強化しているとみているが、会談後、アメリカ政府高官は、過激派組織「イスラム国」への対応に限っては容認するとの姿勢を示した。

 その「イスラム国」対策について、双方は壊滅への取組みを強めることで一致した一方、プーチン大統領は、アメリカが主導する有志連合によるこれまでの作戦を失敗と断定しており、記者団に対し「必要な仕組みを共に検討する」と強調した。