シリア情勢 アサド氏とプーチン氏が会談
内戦が続くシリアのアサド大統領が20日、ロシアのモスクワを訪れ、プーチン大統領と会談していたことがわかった。会談では、ロシアによるシリアでの空爆の継続などについて話し合われた。
ロシアは、過激派組織「イスラム国」と戦うアサド政権を支援するとして、先月からシリアでの空爆を行っている。
ロシア大統領府によると、会談でプーチン大統領は、「シリア危機の解決はすべての政治勢力による調整に基づく」と述べ、アサド政権の打倒を目指す欧米をけん制した。また、「テロとの戦いだけでなく、政治的な解決にも貢献する用意がある」として、アサド政権を存続させた形での問題解決にむけ、関与を強める方針を示唆した。
一方、アサド大統領は空爆について、プーチン大統領に謝意を示し、作戦継続についても双方で話し合ったという。
アサド大統領の国外訪問は2011年のシリア危機以降初めてとみられ、訪問自体も翌日に公表されるなど「異例の訪問」となった。