アメリカ軍は２５日、アフガニスタン北部で先月、国際的な医療支援団体、「国境なき医師団」の病院を空爆したことについて、人為的なミスによる誤爆であったと結論づけた。

　これは先月３日、反政府勢力「タリバン」に制圧されたクンドゥズで「国境なき医師団」の病院がアメリカ軍の空爆を受け、スタッフなど３０人が死亡したもの。

　アメリカ軍は、調査を続けてきたが、２５日に報告書を公表し、病院から数百メートル離れた別の建物を狙うはずが、乗組員が標的を誤ったことを明らかにした。

　また、病院は空爆を避ける対象としてリストに掲載されていたが、乗組員がこのリストを確認していなかったなど複数のミスが重なったとしている。

　アメリカ軍は、「避けることができる人為的なミスだった」として、再発防止に取り組む考えを示した。