３日のアメリカ・ニューヨーク株式市場は年内に利上げが行われるとの見方が一層強まり、ダウ平均株価は２５０ドル以上下げて取引を終えた。

　３日のニューヨーク株式市場でダウ平均株価は前の日の終値から２５２ドル０１セント値を下げ１万７４７７ドル６７セントで取引を終えた。またハイテク株が中心のナスダック総合指数は８５．７０ポイント下げて５０３７．５３だった。

　この日、ヨーロッパ中央銀行は景気を下支えするため、追加の金融緩和策を発表した。しかし国債などの毎月の購入額が据え置かれるなど市場の予想よりも小規模な対策だったためにヨーロッパ株が下落し、ニューヨーク市場も全面安となった。一方、ＦＲＢ（＝連邦準備制度理事会）のイエレン議長が議会で、アメリカ経済は全般的に堅調で「利上げに近づいているかもしれない」と述べた。これにより一層の売り注文が入り下げ幅は一時３００ドルを超えた。

　利上げを実施するかどうかは今月１５日と１６日のＦＯＭＣ（＝連邦公開市場委員会）で判断されるが、市場関係者は「年内最後のチャンスであり、利上げが行われるとの見方がますます強まった」としている。