中国で土砂崩れ、初の犠牲者発見…捜索難航
中国・広東省の深セン(「土」へんに「川」)で起きた大規模な土砂崩れで、22日、1人の遺体が見つかった。一方で生存者の捜索は難航しており、土砂の撤去には数十日かかるとの見方も出ている。
現場は、21日に比べて規制線の範囲が広くなり、取材の規制も厳しくなっている。
新華社通信によると、日本時間22日午前7時ごろ、1人が遺体で発見された。今回の土砂崩れによる初めての犠牲者の発見となる。
捜索関係者の話では、土砂が大量のため、全てを撤去するには数十日間かかる見通しだという。また、行方不明者について、現在、地元メディアが80人以上と報じているが、その多くが、地元の広東省出身ではなく、湖南省や河南省など他の地方から来た出稼ぎ労働者であることがわかった。一家全員と連絡が取れていないケースもあり、行方不明者の数も正確な数字が出しにくいという。
今回の土砂崩れは、人災との見方が強まっていて、当局は今後、安全管理などの方法が適切だったか、責任者は誰だったのかなどを焦点に調べるとみられる。