中国・広東省の深センで起きた土砂崩れは、生存率が急激に下がるとされる発生から日本時間２３日昼すぎに７２時間を迎える。現場では生存者の懸命な捜索が続けられており、２３日朝、初めて１人が救出された。

　地元当局によると、日本時間２３日午前７時過ぎに救出されたのは、重慶市出身で出稼ぎで来ていた１９歳の男性。男性は建物の中にいたところ、土砂崩れに巻き込まれ、建物の壁と倒れてきたコンクリートに挟まれるような形で発見された。頭が挟まった状態で、救出は難航したという。医師が男性に点滴を与え、励ましの言葉をかけながら救出したということで、男性はその後、搬送された病院の集中治療室にいる。

　一方、地元メディアは、崩れた土砂を管理していた会社の幹部１人を警察が拘束したと伝えている。また中国国営の新華社通信によると、土砂崩れの原因を究明するため、調査委員会が設置された。発生から７２時間は、日本時間２３日昼すぎに迫っており、現場では懸命の捜索活動が続いている。

★深センのセンは「土」へんに「川」