２０日、パキスタン北西部の大学で２１人が死亡したテロ事件について、同じパキスタン出身でノーベル平和賞を受賞したマララ・ユスフザイさんがテロを強く非難する声明を出した。

　この事件は、ペシャワル近郊で２０日、武装した４人組が大学を襲撃し、学生ら２１人が死亡したもの。事件をめぐっては、イスラム武装勢力「パキスタン・タリバン運動」が犯行声明を出しているが、軍によると、実行犯が所持していた携帯電話に犯行後も何者かが電話をかけていたことが分かったという。

　事件を受けて、自らも通学中に「パキスタン・タリバン運動」に襲われて重体となり、女性の教育の権利を訴え続けるマララさんが自身の基金を通じて声明を発表した。

　マララさんはテロ行為を強く非難した上で、「政府はすべての学校の安全を確保すべきだ」として、教育の場を守ることの重要性を改めて訴えた。