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携帯電話業界の展望

2016年1月1日 23:17

 携帯電話業界にとって2015年は、SIMロック解除の義務化が行われたほか、総務省によって携帯料金引き下げに関する提言が出されるなど激動の1年となった。


【NTTドコモは…】
 ローソンやマクドナルドなど他業種との連携を深め、今までドコモの利用者に限定していたポイントサービスの拡大を行った。

 例えば、携帯電話の利用などでためたポイントをローソンで商品の購入をする際に利用できたり、マクドナルドでハンバーガーを購入した際にもポイントがためたりできるようになった。

 そのほか、免税店の運営などを行うラオックスと連携して東京五輪に向けて増加している外国人観光客に向けたサービスを開始するなどインバウンド対策も強化した。


【KDDIは…】
 機種変更などの手続きで店舗を訪れる月1000万人と言われる利用客をターゲットに、新たなサービスを開始した。店頭でインターネットを活用して400種類以上の商品を販売するサービス「auウォレットマーケット」を8月に開始。利用客の店頭での待ち時間を有効活用し、収益を拡大するのが狙いだ。


【ソフトバンクは…】
 6月、世界で初めて「感情を持つ」とされるヒト型ロボット「Pepper(ペッパー)」を発売した。毎月、発売受付日には注文が殺到し、開始1分で1000台の予約枠が埋まる状況で、今までに7000台以上のペッパーが販売されている。

 ペッパーの販売は個人だけでなく法人向けにも展開され、みずほ銀行やロフト、日産の店舗などのほか、介護施設など幅広い分野でペッパーの導入が始まっている。

 このように、2015年に新たな事業展開を見せた3社。今後、2016年4月の電力自由化に向け、KDDI、ソフトバンクの2社は電力販売への参入を発表し、NTTドコモも検討中だという。3社は今後、通信ネットワークの提供や携帯電話の販売だけではない新たなサービスを展開していく考えだ。

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