安倍内閣改造 そのポイントは?
第3次安倍改造内閣が7日午後、発足する。内閣改造のポイントについて、日本テレビの竹内真記者が解説する。
看板政策となる1億総活躍社会づくりの大臣には、側近で政策通の加藤勝信氏をあてたほか、主要な閣僚は留任させ、自民党の派閥にも一定の配慮を示すなど手堅い、守りを重視した人事と言えそうだ。
安倍首相は7日午前の自民党総務会で、「一致結束して結果を出していくことによって国民の負託に応えてまいりたい」と述べた。
1億総活躍相に就任する加藤氏は、国内総生産(GDP)600兆円の実現や少子高齢化対策などに取り組むことになるが、経済再生担当相や厚生労働相らと担当分野が重なるとみられ、難しい調整が迫られそうだ。
一方、自民党内の派閥では明暗が分かれた。最大派閥の細田派や二階派などからは推薦された議員を起用するなど配慮を示したが、これまで5人が入閣していた岸田派は、会長の岸田外相のみとなった。
細田派幹部が「良かった」と喜ぶ一方で、岸田派内からは「派閥をやめるという議員が出かねない、危機的な状況だ」と不満の声があがっている。