銃乱射は「テロ行為」オバマ大統領が演説
アメリカのオバマ大統領は7日、カリフォルニア州での銃乱射事件を受け国民向けに演説し、テロ対策を強化する方針を説明した。
オバマ大統領がホワイトハウスの執務室から演説を行うのは5年ぶり。さらに現地時間の日曜日の夜8時という、テレビ視聴者の多い時間を選んで国民に訴えた。
オバマ大統領は、今回の事件を、「無実の人を殺そうというテロ行為だ」と断定し、非難した。その一方で、容疑者2人が国際テロ組織から指示を受けた形跡はなく、過激派組織「イスラム国」などによる組織的な関与はないとして国民に平静を呼びかけ、テロ対策の一層の強化を強調した。
オバマ大統領「テロの脅威は現実だが我々は勝利する。我々に危害を加えようとする『イスラム国』のような組織を破壊する」
また、容疑者の女が「婚約者用のビザ」で入国したことを踏まえ、今後はビザ審査の厳格化など、国内の対策を強めるとしている。
今回の事件がアメリカに突きつけたのは、テロ思想に影響を受けた人物が銃などの武器を大量に手に入れ、14人が死亡するテロ事件を起こすという現実。
オバマ大統領は、議会に対して進まない銃規制の強化を改めて呼びかけた。事件を機にアメリカという国の根本に関わる問題で結束できるのか、その姿勢が問われている。