米大統領 国民向け演説でテロ対策強化説明
アメリカのオバマ大統領は6日、カリフォルニア州での銃乱射事件を受けて国民に向け演説し、「ここ数年でテロの脅威は新たな段階に入った」と述べ、テロ対策をより一層強化する方針を示した。
オバマ大統領「テロの脅威は現実だが、我々は勝利する。我々に危害を加えようとする『イスラム国』のような組織を破壊する」
オバマ大統領は乱射事件について、「無実の人を殺そうというテロ行為」と断定し非難、その上で、「ここ数年でテロの脅威は新たな段階に入った」と述べ、テロとの対決姿勢を強調した。
ただ、事件の容疑者2人が過激派組織「イスラム国」など国外の組織から指示を受けたり、より大規模なテロを計画したりしていた兆候はなかったとして、国民に平静を呼びかけた。
また、オバマ大統領は、容疑者の女が「婚約者用のビザ」で入国したことを踏まえ、今後はビザ審査の厳格化などを進めるとしている。
今回の演説は、5年ぶりにホワイトハウスの執務室から国民に語りかけるという異例の形式で、「イスラム国」の脅威が高まる中、政府の取り組みを説明し、不安の払拭(ふっしょく)を図る狙いがあるとみられる。