イタリア・ローマの美術館で、訪問したイランのロウハニ大統領に配慮し、ある特別な措置がとられた。

　白い板で覆われた数々の展示品。ローマのカピトリーニ美術館で２５日、展示品を隠す異例の措置がとられた。板で覆い見えなくしていたのは、裸体の彫像。ロイター通信などによると、ロウハニ大統領に不快感を与えないためだという。

　イタリア側は、ロウハニ大統領との夕食会でもワインの提供を控えるなどイスラム文化に配慮する姿勢を見せており、経済制裁の解除されたイランをイタリアが重要視していることがうかがえる。

　イタリアでの日程を終えたロウハニ大統領は、２７日にはフランスを訪問し、エアバス社と旅客機１１４機を購入する契約を結ぶ予定。