ロシア反ドーピング機関の元幹部相次ぎ死亡
ロシア陸上界での組織的なドーピング問題を巡って、去年、辞職したロシア反ドーピング機関の元最高幹部が死亡した。今月初めにも別の元幹部が急死したばかりで、ロシアでは「偶然なのか」との受け止めがひろがっている。
ロシア反ドーピング機関によると、元最高幹部のカマエフ氏は14日、スキーをしたあと心臓の痛みを訴え、その後、死亡した。52歳だった。死因は心筋梗塞とみられるということだが、反ドーピング機関の元事務局長はタス通信に対し、「心臓に問題を抱えていたとは聞いたことがない」と話している。
反ドーピング機関は、ロシア陸上界の組織的なドーピング問題で去年「不適格な組織」と認定され、幹部が総辞職した。今月3日には別の元幹部も急死したばかりで、ロシアのメディアは「本当に偶然なのか」などと伝えている。