“株価乱高下”で中国証券当局トップ更迭か
中国で20日、証券当局のトップの交代が発表された。中国では去年夏以降、株価の乱高下が続いていて、株式市場が混乱した責任を問われ、更迭されたとみられる。
新華社通信によると、中国政府は証券監督管理委員会のトップを肖鋼主席から、中国農業銀行の劉士余会長に交代すると決定した。
中国では去年夏以降、株価の乱高下が続き、今年初めには、証券監督管理委員会が株価の極端な変動を抑制するため、一定の株価の変動があった場合に取引を停止する制度を導入した。
しかし、制度がうまく機能せず、わずか4日間で2度も急落による取引停止となった末、制度自体が取りやめになるなど、株式市場の混乱に拍車をかける形となった。
その後も、投資家からの当局の政策に対する不信感は根強く残っており、肖氏はその責任を取って更迭されたものとみられる。