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「もう一人のマララさん」日本での近況報告

2016年3月19日 1:47
「もう一人のマララさん」日本での近況報告

 アメリカ軍の無人機による誤爆で家族を亡くし、被害を訴えているパキスタンの少女が日本での支援によって2年ぶりに学校に通い始め、支援者らがその近況を報告した。

 12歳のナビラ・レフマンさんは4年前、パキスタンの自宅でアメリカの無人機による誤爆に遭い、自宅を破壊され、祖母を目の前でなくした上、自身もケガをした。

 ナビラさんは去年11月に来日し、爆撃が怖く学校に行けない現状を訴えた。日本の支援者らが募金を集め、学校へ働きかけたことでナビラさんは今月14日、2年ぶりに学校に通い始め、18日、支援者らが都内でナビラさんの近況を報告した。ナビラさんは初日から熱心に英語の授業を受けているという。

 ナビラさん「勉強をして、自分の足りない知識を増やし、学びをいかして将来は周囲の人たちを助けたいです」

 ナビラさんは、同じパキスタン人で武装組織に銃撃された後に女性の教育の権利を訴え続けてノーベル平和賞を受けたマララ・ユスフザイさんになぞらえて「もう一人のマララ」とも言われている。

 支援者らは「困窮するイスラム圏で、教育を受けられない子供たちを支援する運動の発展につながれば」と話していた。