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ブリュッセル市内で追悼集会 団結呼びかけ

2016年3月23日 12:36
ブリュッセル市内で追悼集会 団結呼びかけ

 ベルギーの首都ブリュッセルの空港と地下鉄の駅で30人以上が死亡した連続テロ事件で、日本人2人が巻き込まれ、1人は大ケガをしていることがわかった。ブリュッセルから小島康裕記者が伝える。

 爆発の起きた地下鉄の駅には、白い防護服を着た捜査関係者数人が出入りする様子が見える。現地は23日午前3時を過ぎているが、今も捜査は休むことなく続いている。

 ブリュッセル市内では日本時間23日午前10時ごろ、追悼集会が開かれた。花やロウソクにあわせてベルギー国旗がささげられ、国民の団結を呼びかけていた。

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 ブリュッセル市内では家宅捜索が半日以上にわたり行われていて、鑑識の捜査員が建物に出入りし、指紋などを採取していた。また規制線は、一時、捜索の行われている地区の広範囲にわたって敷かれて、住民の一部は警察から避難するよう指示を受けたという。

 (Q:警戒を強めていたはずだが、なぜ防げなかった?)まさにこの点については今後、検証が行われると考えられる。ブリュッセルにはEU本部などがあるヨーロッパの中枢であると同時に、パリの同時テロを準備するなどした過激派グループのネットワークがあるとも指摘されている。これら2つが隣接していることが警備を難しくしている可能性がある。