アメリカのケリー国務長官が来週のＧ７（＝主要７か国）外相会議の際、広島市の平和記念公園を訪ねる目的について、アメリカ国務省は５日、「オバマ大統領の掲げる核なき世界を強調するため」と説明した。

　米国務省・トナー副報道官「（広島）訪問は第２次世界大戦の全ての犠牲者を追悼し、核なき世界というオバマ大統領の理念を強く打ち出すためだ」

　国務省のトナー副報道官はまた、ケリー長官の広島訪問について、「過去を認識しながら未来を見据えていくものだ」と述べ、その意義を強調した。その上で訪問をめぐり、アメリカ国内に反対論が出る可能性については、「懸念していない」と述べた。

　オバマ大統領も来月のサミットで訪日する際、広島を訪ねることが検討の対象に入っていて、ケリー長官の広島訪問への世論の反応などを見極めながら、最終判断するものとみられる。