北朝鮮の国営メディアは９日、新型のＩＣＢＭ（＝大陸間弾道ミサイル）のエンジンの燃焼実験に成功したと報じた。燃焼実験の公表は初めて。

　朝鮮中央テレビは９日、金正恩第１書記が視察する中、北西部東倉里のミサイル発射施設で新型大陸間弾道ミサイルのエンジンの燃焼実験に成功したと報じた。日時は明らかにしていない。金第１書記は「核には核で対抗できる一層強力な手段を持つことができた」などと実験成功を喜んだという。

　「（金第１書記は）アメリカ本土などを射程圏内におさめ、敵対勢力が二度とよみがえらないよう灰にできるようになったと述べた」

　北朝鮮が大陸間弾道ミサイルのエンジンの燃焼実験を公表するのは初めて。アメリカをけん制するとともに、来月、３６年ぶりに開催される朝鮮労働党の党大会に向けて、国内に成果をアピールする狙いもあるとみられる。