露軍機が米艦に異常接近 ロシアが“反論”
北欧のバルト海で活動していたアメリカのミサイル駆逐艦に、ロシア軍の戦闘爆撃機が異常接近し、アメリカはロシアの行動を強く批判した。
公開された映像では戦闘機が海面すれすれ、駆逐艦の近くを猛スピードで飛ぶ様子が映っている。アメリカ軍によると今月11日と12日、ロシア軍のスホイ24戦闘爆撃機が2機、演習中の駆逐艦の近くで繰り返し異常な接近飛行を行った。
アメリカ軍は、ウクライナ危機をきっかけにヨーロッパでの展開を強化していて、この日も同盟国との軍事演習を行っていた。
ホワイトハウスのアーネスト報道官は会見で、「公海や国際空域での軍事活動上の規範に完全に反するものだ」と述べ、ロシア軍の行動を強く批判している。
一方、ロシアのタス通信によると、ロシア国防省の報道官は14日、戦闘爆撃機は当時、訓練中で、「駆逐艦を確認した後、あらゆる安全対策をとって離れた」と説明した。また、「公海上の飛行は、国際法にのっとって運用している」と話したという。