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ミサイル部品回収 韓国国防省が写真公開

2016年2月9日 16:44
ミサイル部品回収 韓国国防省が写真公開

 韓国の国防省は北朝鮮が人工衛星と称して発射した長距離弾道ミサイルの部品を回収し、9日午後に写真を公開した。

 公開されたのは人工衛星と称する部分を保護するために先端に取り付けられるフェアリングという部品の写真。韓国南部・済州島付近の海域から発射当日に回収されたもの。長さ2メートルほどのアルミニウム製で耐熱材もつけられていて、韓国軍が分析を進めている。

 国防省は、今回発射されたミサイルは、前回2012年に北朝鮮が発射したものと直径と全長の比率や一部の部品の落下地点が同じことから、類似のミサイルだとの見方を示した。

 またロケットの1段目は破片となって落下していて、国防省は北朝鮮が韓国による回収や分析を防ぐために自爆させたとみられるとの見方を示した。

 これに先立ち、アメリカの北朝鮮研究機関「38ノース」は8日、ミサイル発射の前と後に撮影した発射施設の衛星写真を公表した。発射前日の6日には、発射台の一部がカバーで覆われ、ミサイルの様子などは確認できない。一方、7日の発射数時間後に撮影された写真では、カバーが外され、発射台にはミサイルがないことが確認できる。

 さらに6日の別の写真では、ミサイルの一部を運んでいるとみられる4台の車列が確認でき、「38ノース」は発射が差し迫っていたことを強く示しているようだと指摘している。