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北“人工衛星” 落下に備え破壊措置命令

2016年2月3日 14:10
北“人工衛星” 落下に備え破壊措置命令

 北朝鮮が、今月8日~25日に人工衛星を打ち上げる計画があると、国際機関に通告していたことがわかった。これについて政府は3日昼、安倍首相や岸田外相らが出席して国家安全保障会議を開き、対応を協議した。

 国家安全保障会議の終了後、中谷防衛相はミサイルが日本の領域に落下する場合に備え、破壊措置命令を出したことを明らかにした。

 中谷防衛相「万が一、我が国の領域内に落下する場合に備えまして、自衛隊のイージス艦、そしてPAC3部隊等に対しまして所要の態勢をとらせるべく、弾道ミサイル等の破壊措置命令を発出しました」

 国家安全保障会議ではさらに、石垣島や宮古島にも地上型迎撃ミサイル・PAC3を配備するために、地元との調整を進める方針を確認した。

 PAC3は、最近では2012年と13年に配備されたが、迎撃発射はなかった。防衛省ではミサイルが日本に落下する可能性がある場合、海上で撃ち落とすためのミサイルを備えたイージス艦を東シナ海などに展開させている。また万が一、有毒物質を含んだミサイルの破片が落下してきた場合に備え、毒物などの処理を行う化学防護部隊を周辺の島に派遣する方針で調整している。

 一方、岸田外相は3日朝、北京の日本大使館を通じて北朝鮮側に抗議したことを明らかにした。