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北“人工衛星” 政府、発射中止求める方針

2016年2月3日 12:40
北“人工衛星” 政府、発射中止求める方針

 北朝鮮が、今月8日~25日に人工衛星を打ち上げる計画があると、国際機関に通告していたことがわかった。日本政府は国民の安全確保に万全を期する一方、北朝鮮に対して発射の中止を求めていく方針。

 安倍首相は、北朝鮮の予告は「実際は弾道ミサイルの発射を意味するものだ」とした上で「北朝鮮に強く自制を求める」と述べた。

 安倍首相「これは、実際は弾道ミサイルの発射を意味するものであります。明白な安保理決議違反であり、我が国の安全保障上の重大な挑発行為であります。米国や韓国等関係国と連携し、北朝鮮が発射を行わないよう強く自制を求めてまいります」

 安倍首相はこの後、国家安全保障会議を開いて対応を協議する方針を示した。

 また岸田外相は、中国・北京の日本大使館を通じて、3日朝、北朝鮮側に抗議したことを明らかにした。

 防衛省ではミサイルが日本に落下する可能性がある場合、海上で撃ち落とすためのミサイルを備えたイージス艦を東シナ海などに展開させている。また、東京都の防衛省などに配備している地上型迎撃ミサイル・PAC3を沖縄県の石垣島や宮古島にも展開する方向で検討している。PAC3は最近では2012年と13年に配備されたが、迎撃発射はなかった。