破壊措置命令でPAC3配備 イージス艦も
北朝鮮で長距離弾道ミサイル発射に向けた兆候があることを受け、中谷防衛相が自衛隊に対し「破壊措置命令」を出した。
破壊措置命令は、ミサイルや破片が日本の領域に落下してきた場合に撃ち落とすためのもの。最近では、2013年と14年にも出されたが、その際には、ミサイルは発射されなかった。
この命令を受け、自衛隊は29日夜、東京・新宿区にある防衛省の敷地に、地上型の迎撃ミサイルPAC3を2基、配備した。
佐藤正樹記者の現地リポート「飛んで来たミサイルを空中で破壊するための弾を、PAC3に装填(そうてん)する作業が行われています」
防衛省はすでに海上自衛隊のイージス艦を展開し、ミサイル発射に備えているが、今後、状況を注視しながら、PAC3を各地に配備することも視野に警戒監視を強化する方針。