韓国で、加湿器の水に混ぜて使う殺菌剤が原因で２００人を超える死傷者が出た事件で、メーカーの元社長らが１４日、逮捕された。

　業務上過失致死傷の疑いで逮捕されたのは、問題の殺菌剤を製造・販売した「オキシー・レキット・ベンキーザー」の元社長、申鉉宇容疑者ら４人。１４日未明の移送の際には、被害者の家族が申容疑者に詰め寄り、騒然となった。

　韓国では、２００１年から２０１１年にかけて有害物質を含んだ加湿器用の殺菌剤が販売され、これを吸い込んだ乳幼児や母親など９５人が死亡した。

　調べに対し申容疑者は容疑を否認していて、「安全検査の必要性を認識していなかった」などと供述しているという。