CTBT採択20年 条約発効めざす会合
核実験を禁止するCTBT(=包括的核実験禁止条約)が採択されてから今年で20年になるが、いまだに条約は発効していない。
13日、オーストリアで開かれた署名国らによる閣僚級会合では早期発効を求めるが声が相次いだ。冒頭で挨拶したCTBTの準備委員会のゼルボ事務局長は、採択から20年となることを受け、「やり残した課題がある」として全ての国に条約発効に向けて努力するように呼びかけた。
日本からは木原外務副大臣が出席し、先月の伊勢志摩サミットでも確認された「核のない世界」の実現にはCTBTの早期発効が重要だと述べるとともに、多くの国に広島や長崎を訪問して欲しいと訴えた。
CTBTは、今回の会合でも名指しで核実験を非難された北朝鮮など8か国がまだ批准していない。